仮想通貨(暗号資産)の取り扱いには確定申告が必要です。
これは取引した場合はもちろん、キャンペーンで配布された場合なども含まれます。
仮想通貨は価格が日々変動するため、確定申告をする際は損益計算が必要になり、難しく思う人も多いかもしれません。
しかし、実際は自動計算してくれるサービスを利用すれば、誰でも簡単にできるので心配することは無いです。
この記事では、仮想通貨(暗号資産)の確定申告のやり方についてまとめます。
なお、『仮想通貨=暗号資産』です。もともとは『仮想通貨』として広まりましたが、正式名称は『暗号資産』とされています。
損益計算とか難しそう・・・
世間で言われているより全然簡単だよ。
仮想通貨(暗号資産)の確定申告の注意点
仮想通貨の税制は変わる場合がある
仮想通貨はまだ歴史が浅いため、税金に関してしっかり定まっていない部分もあります。
そのため、数年前とはルールが変わっていることも珍しくありません。
調べる場合は記事の更新日をチェックしておきましょう。
国税庁のホームページを参照するのが確実です。
仮想通貨の計算方法は総平均法
仮想通貨は価値が変動するため、利益計算が必要になります。
計算方法は総平均法及び移動平均法の2つがありますが、届け出をしていない場合は基本的に総平均法で行うこととされています。
この届出により評価方法を選定しなかった場合には、総平均法によって評価することとされています。
国税庁ホームページより
キャンペーンで貰った仮想通貨も確定申告が必要
仮想通貨の取引をしていなくても、キャンペーンや知人からもらった場合には確定申告が必要になります。
2020年にBITMAXで行っていたキャンペーンにて、リンク(LN)などを貰った場合も同様です。
BITMAXで開催されているキャンペーンでLINKのプレゼントを受け取る場合や、知人からプレゼントされた場合のように、暗号資産を無償で取得した場合(「エアドロップ」や「ボーナス」と呼ばれることもあります)は、取得した時点の時価がそのまま利益となります。
BITMAX公式ブログより
海外取引所の取引履歴は毎回自分で保管
確定申告は年1回ですが、海外取引所を利用している人は注意が必要です。
海外取引所は一定期間ごとに取引履歴が消える取引所もあります。意味がわかりませんが事実です(笑)
確定申告時期になって、必要な情報を集めようとしても
そろそろ取引履歴でもダウンロードしておくかー
取引履歴は消しました
は?
消しました
こうなります(笑)
取引回数が少ない場合は取引ごとに毎回保管、最低でも毎月保管しておくことを推奨します。(取引直後は履歴がある。スクショでもOK)
仮想通貨(暗号資産)の確定申告方法
まずは仮想通貨の確定申告における大まかな流れを示します。
- Step.1各取引所の取引履歴をダウンロード
zipやcsvファイルが主
- Step.2必要な場合はCSVファイルを作成(PC)
csvファイルがない場合はPCで作成
- Step.3ファイルをCryptactにぶち込む
Cryptactを使えば、自分で計算する必要なし
- Step.4所有通貨と枚数の照らし合わせ
合っているかチェック(抜けがないか)
- Step.5確定申告で入力
e-taxで自宅にて電子提出
1. 各取引所の取引履歴をダウンロード
仮想通貨の取引をしたことがある全ての取引所から取引履歴をダウンロードします。
- 過去に一度でも取引した取引所(送金含む)
- 過去全ての期間(アップロード済みは除く)
A,B,Cの取引所を利用したことがある場合は、それら全ての全期間の取引履歴が必要となります。
たとえば2021年分の確定申告をする際にも、2017年から取引していた場合は、2017年から2021年までの履歴が必要です。
ただし、通常、2020年分の確定申告で2017年から2020年分は用意してあるはずなので、2021年分の確定申告時は2021年分の履歴を追加するだけでOK。
2. 取引履歴がない場合はcsvファイル作成
基本的には取引履歴をダウンロードして用意すればいいのですが、個別にcsvファイルが必要な場合もあります。
- 損益計算サービスで対応していない取引所
- キャンペーンでもらった分
- 個別取引や送金手数料など
取引所によって、ダウンロードできる取引履歴の中身が異なるので、合わない場合はチェックが必要です。
3. Cryptactにて損益計算
面倒な損益計算は自動で行ってくれるサービスがあります。
有名所はCryptact(クリプタクト)とGtax(ジータックス)ですが、私はCryptactを利用しています。(無料期間のときから使っていたため)
ただし、以前は無料だったのですが、2020年11月から有料化してしまいました。(仕方ないのでお試しプラン年額8,800円に加入中)
カスタムファイルが使えないと無理なので、お試しプラン(税込8,800円)を利用しています。
できることなら無料で使いたいため、Gtaxの方なら、もしかしたら無料範囲内で使えるかもしれないので次回は使ってみるかもしれません。
4. 所持通貨と照らし合わせ
現在までのすべての取引データを使って、損益計算すれば、現在所持している通貨枚数と同じになるはずです。
同じならば問題なく完了ですが、枚数が異なる場合は見落としがあるはずなので確認しましょう。
よくあるのは、取引履歴のデータに送金手数料が含まれていないなどです。
5. 確定申告で入力
所持枚数と同様になったら、あとは該当年の損益結果を確定申告します。
仮想通貨の損益は雑所得です。
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仮想通貨の確定申告についてまとめ
仮想通貨の確定申告についてまとめました。
仮想通貨の確定申告の注意点
- 仮想通貨の税制は変わる場合がある
- 仮想通貨の計算方法は総平均法
- キャンペーンで貰った仮想通貨も確定申告が必要
- 海外取引所の取引履歴は毎回自分で保管
また、仮想通貨の確定申告の流れは
- Step.1各取引所の取引履歴をダウンロード
zipやcsvファイルが主
- Step.2必要な場合はCSVファイルを作成(PC)
csvファイルがない場合はPCで作成
- Step.3ファイルをCryptactにぶち込む
Cryptactを使えば、自分で計算する必要なし
- Step.4所有通貨と枚数の照らし合わせ
合っているかチェック(抜けがないか)
- Step.5確定申告で入力
e-taxで自宅にて電子提出
初めてだと難しそうに感じますが、計算サービスで管理すれば全然負担はありません。
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